シギ・チドリ類とは、湿地を主な生息場所にしている鳥で、そこにいるゴカイやカニや貝や虫などの小さな生きものを食べて生きています。
シギ・チドリ類は世界全体で200種あまり、日本でも約70種が知られており、大きさはスズメほどのものから、カラスほどの種までさまざまです。
シギのなかまはくちばしと脚が長目のものが多く、スマートな印象があります。いっぽう、チドリのなかまはくちばしが太く短く、ずんぐりとした印象があります。どちらのなかまも、同じような生息場所を好み、生態や行動が似ていることから、まとめてシギ・チドリ類と呼ばれます。
あまり馴染みのない鳥かもしれませんが、特にチドリ(千鳥)は万葉集や俳句で詠まれるほど親しまれてきた鳥です。
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トウネン
(スズメより小さいシギの仲間) |
キョウジョシギ
(顔の模様が特徴的なシギの仲間) |
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カニをつかまえた
ダイシャクシギ(下にまがったくちばしが特徴的) |
シロチドリ
(日本でも砂浜や河原で
繁殖します) |
ゴカイをつかまえたダイゼン
(大型のチドリの仲間)
写真提供5点とも中山 司 |
シギ・チドリ類の多くは「渡り鳥」です。渡り鳥とは、季節によって移動する習性を持つ野鳥のこと。とりわけ、シギ・チドリ類は、小さな身体で驚くほど長い距離を飛ぶ渡り鳥として知られています。
シギ・チドリ類が生きていくためには、3つの生息地が必要です。
A. 繁殖地:つがいになり、卵を産んで、ひなを育てる場所
B. 中継地:渡りの途中につばさを休め、栄養補給する場所
C. 越冬地:北半球が冬の間、寒さを避けて過ごす温かい場所
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渡り鳥には繁殖地と越冬地、そして渡りの中継地が必要です。 |
このうち、どれかひとつが欠けても、渡りは成功しません。
つまり、繁殖地があるロシアやアメリカ、主な中継地である日本や韓国、中国、越冬地であるフィリピンやインドネシア、オーストラリアなど、それぞれの国にある湿地を大切にしなければ、シギやチドリは生きていくことができないのです。 |